ボディ&ヘルス 【2016.10.04】

身の回りの酸性飲食物で歯が溶ける!?

身の回りの酸性飲食物で歯が溶ける!?

皆さんは「酸蝕症(さんしょくしょう)」という言葉を聞いたことがありますか?


ふだん口にしている酸性の食べ物や飲み物、逆流してきた胃液などで歯が溶けてしまうことを酸蝕症といいます。

じつは最近、この酸蝕症が増えてきているのです。


原因は、清涼飲料水の摂取量増加や、健康増進のために習慣的に飲むお酢、クエン酸飲料、ワイン摂取の増加です。

他にも、高齢の方で多い、胃液が逆流する胃食道逆流症や、拒食症などの摂食障害で嘔吐を繰り返す方などは、おなじく口の中が酸性になるので酸蝕症になります。

酸性の飲料、食物を過剰に取ると、少しずつ歯の表面のエナメル質が溶けたり欠けたりしてしまうのです。

酸蝕症は虫歯とは違い、虫歯を引き起こす細菌は関係していませんが、エナメル質が溶けてしまうと、今度は酸によってむし歯や知覚過敏などを引き起こしやすくなります。






◆酸蝕症の予防と対策


食べ物、飲み物が原因の場合は、強い酸性の飲食物を知り(下記表参照)、摂取方法に注意しましょう。


①酸性の飲食物を口にしたら、その後すぐに水やお茶を飲む・うがいをする


②酸っぱいものを食べたら、30分ほど歯磨きを控える

ここがポイント。酸に触れて軟らかくなっているときに歯をゴシゴシ磨くと、歯の表層が削れてしまいます。酸っぱいものを食べた後は、水・お茶を飲み、唾液の修復力で歯の軟化がおさまる30分ほど後に歯を磨きましょう。


③フッ素入り歯磨き剤やジェル・洗口液を使う

歯を強くするフッ素入りのものを使うことで、酸に溶けにくい歯にしてくれます。


上の表を見ていただくと分かる様に、身の回りには酸性の飲食物にあふれています。

酸蝕症は歯磨きだけでは防ぐことができません。

大事なのは正しい知識を持つことです。

あなたの大切な歯、きちんとケアしてあげて下さいね。

福田 裕子
中村 美喜子Mikiko Nakamura
コラム「ボディ&ヘルス」担当

<Ai Dental Clinic院長>
新潟大学歯学部卒業後、福井医科大学(現福井大学医学部)歯科口腔外科学領域入局。
福井大学医学部感覚運動医学講座歯科口腔外科学領域 助教・外来医長。
医療法人社団春風会クレールデンタルオフィス(金沢市)院長を務める。
2013年5月 Ai Dental Clinic(アイデンタルクリニック)を開院。歯科治療全般に加え、口腔外科を専門とし、患者様とのコミュニケーションを大切にした治療を心掛けている。

[ホームページ] http://www.aidental-clinic.jp/

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