ボディ&ヘルス 【2016.12.07】

腸だけじゃない!乳酸菌の力でお口の健康管理!

腸だけじゃない!乳酸菌の力でお口の健康管理!

驚かれるかもしれませんが、お口の中には100億~1兆個ものたくさんの細菌がいることが分かっています。

細菌というと、何か悪さをする生き物というイメージがあるかもしれませんが、身体にとって良い影響をもたらしてくれる「善玉菌」、逆に悪い影響を与えてしまう「悪玉菌」、それに「(善玉にも悪玉にもなりうる)どちらでもない菌」の3つのグループがバランスをとって生息しています。


口の中の悪玉菌には、虫歯や歯周病、口臭の原因となるものなどが挙げられます。善玉菌より悪玉菌が増えてしまうことによって、


・口の中がベタベタ、ネバネバする

・歯肉から血が出る、腫れる

・口臭がきつくなる

・虫歯になりやすい


といった症状が出てきます。誰もがこのような症状で一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。


では、悪玉菌を減らすにはどうすれば良いのでしょう。菌を減らすのであれば歯磨きやうがいをきっちりするという考えが主流ですよね。これらの方法も決して間違いではありません。しかし良く考えてみると、歯磨きやうがいでは、善玉菌、悪玉菌の区別なく、洗い流してしまうことになります。


そこで、バクテリオセラピーという治療方法が最近注目されるようになっています。ヨーロッパで誕生した予防医学で、優れた善玉菌を摂取することで、口の中、身体の中の菌のバランスを良い方向に変えて体質を改善していくという細菌療法です。

かみくだいて言うと、強力な殺菌力をもつ薬品で口内の悪い細菌を抑えるより、良い菌を摂取する事で虫歯や口臭、歯周病を抑えましょう、というのがお口の中でのバクテリオセラピーです。


善玉菌の代表といえば、乳酸菌!乳酸菌というと、お腹に良く効いて腸内の環境を整えてくれるイメージが大きいとは思いますが、お口の中で働いて、生きていくことが得意な乳酸菌もいます。

現在では、このような乳酸菌を補給しやすい健康補助食品が歯科医院などで売られています。


乳酸菌製剤を続けて摂取すると、


・口臭が減少(これは、私が患者さまに試していただいて、本当に実感します)

・歯周病の原因菌が減少

・虫歯の原因菌が減少


また、


・便秘、下痢の方の便通が整う

・胃のピロリ菌が減少

・アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が軽減する


といったことも報告されています。

虫歯、歯周病に効果のある乳酸菌は、TVや雑誌などで特集をされるなど注目を浴びていて、現在では、様々な種類が発売されるようになってきています。毎日のブラッシングや、定期的な歯科医院での検診、プロフェッショナルケアが大切なのは変わりありませんが、ご自分にあった乳酸菌を目的や効果で選択することも良いかもしれませんね。

福田 裕子
中村 美喜子Mikiko Nakamura
コラム「ボディ&ヘルス」担当

<Ai Dental Clinic院長>
新潟大学歯学部卒業後、福井医科大学(現福井大学医学部)歯科口腔外科学領域入局。
福井大学医学部感覚運動医学講座歯科口腔外科学領域 助教・外来医長。
医療法人社団春風会クレールデンタルオフィス(金沢市)院長を務める。
2013年5月 Ai Dental Clinic(アイデンタルクリニック)を開院。歯科治療全般に加え、口腔外科を専門とし、患者様とのコミュニケーションを大切にした治療を心掛けている。

[ホームページ] http://www.aidental-clinic.jp/

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