ボディ&ヘルス 【2017.03.15】

福井に来たら、なぜかみんな元気!?ふくいを元気と復活の聖地に

福井に来たら、なぜかみんな元気!?ふくいを元気と復活の聖地に
ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業「命の格差はとめられるか」(イチロ-・カワチ 著 小学館新書)という本があります。日本のソーシャルキャピタル(社会関係資本)が、日本人の健康によい影響を与えてきたということが一冊まるまる書かれています。

日本の歴史と文化につちかわれた地域の結束力や、近所の人への信頼感、お互い様の文化などが、健康格差、経済格差、教育格差をつくらない土壌をつくりあげ、そして、米国が30年かけても追いつかないほどの寿命延伸を果たしたのだそうです。ぜひいちど読んでみてください。「地域の結束力」といえばまさに、私たち「幸福度日本一&子どもの体力・学力トップレベル」の福井県がずっと守り続けてきた文化と歴史ではなかったでしょうか。

昔からの地域のつながりをどうするか


ここ数年、私は地区の婦人会の会長や役員のお役目をいただいています。どこもこういった住民の会があるのだと思っていたら、ほかの町の事情を聞くと、婦人会も壮年会も老人会もすでに無いという地域もあるそうです。私が暮らしているところは、こっぽし田舎のまんまだったようです。

会議や行事が続くと、めんどうだなあと思うこともありますが、婦人会の行事に出ていくことで、人として大事なことやマナーについて人生の先輩方から思いもよらぬ間違いを正してもらったり、まったく顔を合わせたことのなかった近所の女性のみなさんと仲良くなることができました。スーパーで顔を見れば「あら~~!」と笑顔で挨拶をするようになり、何か美味しいものがあれば互いに持っていったりもらったり・・・。仕事と家の行き帰りをする毎日では得られなかったことでだなあと思います。

組織を続けていくのが大変だからと壊してしまうのは簡単ですが、きっと新しい仕組みを創るのはもっとエネルギーが要ることなのではないかと思うので、私はこうしたつながりを大事にしたいと考えています。



つきあう人を変えるだけセラピー?

一方で、病気とは無縁になりたい、健康になりたい、楽になりたい、強くなりたい。そう思うひとは、まず付き合う人を変えることからはじめてみるという方法があります。「つながり」は本人が意識していないところで影響をおよぼし、喫煙、飲酒習慣、うつ、幸せの感じ方についてもつながりの影響があるといわれているからです。いまの暮らしに満足し、成功しているのであれば変える必要はありませんが、何かがうまくいっていないと思うのであれば、自分の価値観では理解できないくらいの新しい世界や新しい価値観に、訳も分からず従ってみるという手があります。

健康にいい情報がちまたにあふれていても「わかってはいるんだけどねー」といって、なかなか行動に起こせない人がいます。けれどもし、すごく身近な人が健康だったら「あれやってみたら良かったよ~」なんて言っている話を聞いた日には、一気に「私もやってみよう!」という気持ちになるものです。そして実際やってみたことを聞いてみたり教えあったりするでしょう。

そんな関係が長く続いていくことで、結果として、意図せぬうちにみんな元気だったということになるのです。限定的な関係を離れて、まったく違う領域で暮らす人ともつきあってみることで、健康格差、経済格差、教育格差ができにくいソーシャルキャピタルが出来上がるという訳です。お金とは違う目に見えない財産です。





まずはひとつを完ぺきに!

また、健康習慣をつくるためには、なにもぜ~んぶ完璧にする必要はなく、まずは一つの習慣をきっちり変えていくことがポイントです。「やれない」「続けられない」ということになれば、自己嫌悪にさいなまれることになるひともあるでしょう。ですから、まずはひとつを完ぺきに!

では、その「大事な最初の一つ」はどのように選べばいいでしょう?私がまずおススメするのは、やはりここでも環境を変えてしまうことです。部屋の片づけをする、捨てるということが暮らしと人生を大きく変えてしまうことがあるのは、不健康行動をおこすきっかけになる悪いものや古い価値観に触れる回数を極端に減らし、縁を切ることができるから。

1、不要なものを身近に置かない=捨てる・片づける・買わない
2、つきあう人(頻繁に会う人)を変える=職場・居住地・読む本・(場合によっては家族)

ということをします。

けれど、そんな思い切ったことが出来ないという場合は、大好きなことをとことんやりつくすことをオススメします。

1、大好きなものを何度も使う
2,大好きなことをとことんやる
2、大好きな人と何度も会う

そう!うれしくって、たのしくって、大好きなことだけで、日常生活を埋め尽くすのです!ご飯を食べることすらすっかり忘れていたというほどに、大好きなことをやっていれば、食べすぎで太ることもありません。長時間・頻回に繰り返していることの真逆は究極の休息です。私がつねづね、10秒止まるだけセラピー(10秒ポーズ)を推奨しているのも、おなじ理由からです。



人生は実験の連続!

なにも、出来ない原因をひとりで抱え込むことはありません。自分一人の責任として背負い込む必要はないのです。もともと、身体や健康というものは、自分を取りまく人や文化などの「環境」に大きく影響される性質があるものなのですから。

「だいたい、環境や仕組みが整っていないのがいけないのよ~。私のせいじゃないわよね!」
と、いっそのこと開き直ってしまいましょう!自分を責めて追い込むのも、健康を損ねる原因の一つですから、精神的に追い込むのをやめにする。そのうえで、「こんな中でも変えることで大きな変化をもたらす『何か』はきっとあるはずだ」「自分がいま何か一つでもやれるとしたら、何だろう」と考えたり、直感にゆだねたり。実験してみて、変化を確認してみるのです。そう、人生は実験、探検、遊びの連続です。



そして・・・
「福井に来たら、なぜかみんな元気!」というスゴイ聖地になっていきましょう!
福田 裕子
福田 裕子Yuko Fukuda
コラム「ボディ&ヘルス」担当

<理学療法士。働くひとの健康支援 Soleil スタジオ ユウ代表> 
京都大学医療技術短期大学部理学療法学科・放送大学教養学部発達と教育専攻卒。
24年間でのべ7万人以上の中高年の介護予防運動やリハビリを指導。
2007年 フリーランスとなり介護予防事業に従事。リハビリにも使われる運動療法を運動が苦手な人むけにシンプルにアレンジした運動学習ドリル10秒ポーズを考案。
2014年 企業むけ研修を本格的に開始。腰痛予防体操などを通じ「自分のからだは自分で守る」自己管理意識を高め、企業の健康風土づくりを支援。「痛みが楽になる、体が軽くなる、温かくなる、指導がわかりやすい」と定評がある。高齢者リハビリテーションの経験から、齢をとるとみじめだという意識を変え「この体で生きてきてよかった」と人生最後の時に感謝できるような社会づくりを目指している。

[公式ブログ] http://fukui-yukorin.com/
[ホームページ] http://studio-yu.com/

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