ボディ&ヘルス 【2017.05.17】

私が私らしくあるために、からだがYESということをする

私が私らしくあるために、からだがYESということをする
社員研修の一環として「自らが健康の自己管理を行い、いつまでも元気で健康に働くこと」を目的とした研修を、スタジオユウで行っています。それというのも、運動は健康にいいということが分かっているのにもかかわらず、厚生労働省の統計によると、20~50代で運動習慣があると答えた人は約2割。8割の人が運動習慣がないと答えている現状があるからです。

ある介護施設の看護師さん、介護士さん、事務職員の方々に研修と体操を導入し、6ケ月間継続していただいたところ、「体操をこれからも続けたい」と答えて下さった方が全体の80%ありました。また腰痛があると答えた人のなかで「すごく改善」「まあ改善」した人は29%と、効果を実感された方が約3人に1人という結果が得られました。「変わらない」54%、「悪化」「すごく悪化」3%、「無回答」14% という結果でした。

また、頭痛、首・肩こり、冷え症、息切れ、めまいなどの症状を訴える人の数が減るなど、事業所全体で継続的な体操に取りくむことによって、自覚的健康状態が改善されたと感じる人も複数ありました。また、この1年間で腰痛によって離職した人はゼロとなっています。また、職員が積極的に安全衛生委員会を運営するなど、自分の健康は自分で守る、みんなで守るという風土が出来上がってきています。
悪化したひとが一人でもいたことは残念でしたが、こうした痛みは一つのサインととらえ、日頃の業務や作業環境のさらなる見直しにつなげていく必要があると考えます。


体操すると身体はどんな感じがしますか?

もともと運動習慣の無かった人に体操を教えるとき、気になることがあります。体操をやることによって、一時的に不調の訴えが増える人がいるということです。たとえば体操をするようになると、こういった反応が返ってくることがあります。

「からだの感じが鋭くなった」
「無理をしていることに早めに気がつくようになったので、限界を越える前に休めるようになった」

これはとても喜ばしいことですが、一方で、こんな人もいます。

「運動の気持ちいい感じを探るようになったら、不調にもやたらと意識が向くようになった」

さて、このことについて、私たちはどう考えてiけばいいでしょう?


出勤しているのに仕事にならない?(プレゼンティーズム)
 
ふだん、本当に健康なときには、人は自分の身体に意識が向きません(お腹が痛くなってお腹に気づくように)。しかし、仕事依存という言葉があるように、挑戦や達成感を味わうことで脳が快感を感じる仕組みがあるために、体を休めることなく働き続けてしまう人があります。

不調の兆候に気づかないので、あるとき突然体の限界がやってきてパタン!と調子を崩して寝込んだり、病気を発症したり、注意力の分散によってケガをしたり事故を起したりすることにつながります。また、そうした慢性的な疲労感・倦怠感・痛み・体調不良などにより「出勤しているにも関わらず、充分な仕事ができない、パフォーマンスが上がらない状態」はプレゼンティーズムとよばれ、会社全体の生産性が下がることも指摘されています。

そのように考えていくと、体操をすることによって体の不調に早めに気が付くというのは、けっして悪いことではありません。

自分のコンディションが

①良いのか悪いのかさえ分からなかったステージ
   ↓
②悪いことも含めて気づき、早めに対処できるステージ

に移行していると考えることができるからです。




私が私らしくあるために、からだがYESということをする

からだに良い体操によって、体調の悪さに気づいた場合は、むしろ「おめでとう!」です。体の「良い状態」を知らなかったがために、「悪い状態」にずっと気づかずにいただけなんだということが理解できれば、あとは自己管理もできるようになります。

私が私らしくあるために、からだがYESということをしましょう。気持ちよく、快感な運動を続けることによって、センスが磨かれます。「たいへんに感じるくらいはやらないとトレーニング効果は得られない・・・」という勝手な判断をして、辛い運動で自分を追い込んではいけません。とくに運動を始めたばかりの人は、気持ちよく、快感を感じたところで止めておくことが、続けるための大事なコツです。無用なケガやトラブルを防ぐためにもやり過ぎないことは大事です。

がむしゃらに働きつづけている人の多くは、体は苦しく悲鳴をあげています。しかし、悪いサイクルに突入しているときは、自分ではなかなか気づかないものです。そういう人にはよく似たタイプの人が集まり、リズムがだんだん似てきて、脳が休まることがありません。酒やタバコや薬に紛らせ、ほんとうの痛みに気づきもしないで、日々をやりすごしてはいませんか。もしあなたがいま、そんな状況にあるのなら、自分のからだをもっと特別扱いしてあげましょう。自分の人生をもっと特別扱いしてあげなくてはいけません。

GWあけでリズムが狂いがちな時期ですから、せめて起床・食事・睡眠の時間のリズムを戻すなどして、体調を整えていきましょう。自分の時間に誰にも影響されない「聖域」をつくることを心がけてくださいね。


PS:職員の方々に「気に入った体操」「これだけは続けようと思う体操」という質問もして「人気の体操ランキング!」も集計をとりました。ご興味のある経営者・人事担当者の方はスタジオユウまでお問い合わせくださいませ。
福田 裕子
福田 裕子Yuko Fukuda
コラム「ボディ&ヘルス」担当

<理学療法士。働くひとの健康支援 Soleil スタジオ ユウ代表> 
京都大学医療技術短期大学部理学療法学科・放送大学教養学部発達と教育専攻卒。
24年間でのべ7万人以上の中高年の介護予防運動やリハビリを指導。
2007年 フリーランスとなり介護予防事業に従事。リハビリにも使われる運動療法を運動が苦手な人むけにシンプルにアレンジした運動学習ドリル10秒ポーズを考案。
2014年 企業むけ研修を本格的に開始。腰痛予防体操などを通じ「自分のからだは自分で守る」自己管理意識を高め、企業の健康風土づくりを支援。「痛みが楽になる、体が軽くなる、温かくなる、指導がわかりやすい」と定評がある。高齢者リハビリテーションの経験から、齢をとるとみじめだという意識を変え「この体で生きてきてよかった」と人生最後の時に感謝できるような社会づくりを目指している。

[公式ブログ] http://fukui-yukorin.com/
[ホームページ] http://studio-yu.com/

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