マイライフ 【2017.11.02】

農家から、皆様に伝えたいこと

農家から、皆様に伝えたいこと

超大型の台風21号、皆様の地域では大きな被害はありませんでしたか?

私の住む福井県北部の地域では、農業用ハウスの倒壊、損傷が数百件、用水路等の氾濫による農地の灌水被害も広範囲にわたり、農業の現場には大きな爪痕を残していった台風でした。



もちろん私の育てる作物も被害にあいました。

ハウスはビニールのまくれで済み、被害の程度で言えば大したことはなかったのですが、ハウス内は浸水によりまるで田んぼのように…



露地畑の作物は強風にあおられ、強い雨に打たれ、ボロボロです。


近年、毎年のように、全国どこかで、自然災害による農作物の被害があります。

昨年秋の北海道の被害は皆様の記憶にも強烈に残っていることと思います。

今年に入って九州では何度も集中豪雨による被害に遭っています。



今回の台風21号により、この地域でも様々な作物が被害を受けたわけですが、すっかりダメになってしまったものばかりではなく、落果した柿、葉が傷んだカブ、等、風雨で見た目が悪くなったものの、中身自体は何も問題ないものもあります。


ところが

青果物には「規格」があります。

市場流通のためのルールが細かく決まっていて、見た目や大きさで規格にはまらなければ、販売できない、ことになります。



キズが付いた柿は規格外…

葉がないカブは規格外…

生産者としては、廃棄、という手段を択ばざるを得ないのが現状です。

そして、この秋冬も、野菜が少ない、高いと、テレビで騒がれることでしょう。

日本の食糧自給率が低い(H28年は38%でした)ことも、毎年のように話題にあがります。


生産者であり、消費者でもある私としては、モヤモヤした気分が晴れないのです。


私たち農家の仕事は、自然と切っても切り離せません。

荒れ狂う自然の前には、なすすべもありません。

大切に大切に、わが子のように育てた作物も、

強烈な力の前には、ひとたまりもありません。


それでも、

日本の農家さんたちは皆、プライドを持って、日本の皆様に安心して食べてもらえる食材を届けたいと闘っています。

皆様には、これからも、ぜひ、日本の農家を応援してもらいたいと願っています。








福田 裕子
冨田 美和Miwa Tomita
コラム「マイライフ」担当

<ゆめいく株式会社/野菜ソムリエ>
大学・大学院にて健康科学、応用生理学を学ぶ。身体だけでなく心をも満たす「食」、人と人を繋ぐ力のある「食」の魅力を伝えるべく、結婚・出産後は野菜ソムリエとして食育活動や販促サポートを行う。
平成26年3月、夫のUターンをきっかけに福井に移住し、農業に興味を持つ。自らの農園を立ち上げるべく、現在修行中。



[公式ブログ] http://ameblo.jp//urbanmom
[ホームページ] http://yumeikufarm.wix.com/yumeiku

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