マイライフ 【2017.12.07】

肥料、何使う??「スピードを味方につけろ」の巻

肥料、何使う??「スピードを味方につけろ」の巻

寒い日が続きます。

田んぼの仕事は終わり、すっかり静かになりました。

私たちは、と言えば、冬の田んぼを利用して野菜を作っているので、冷たい風に吹かれながら仕事をしています。


さて、本日は肥料のお話第二弾。

以前に肥料の三要素(N/P/K)のお話をしました。

>>コラム「肥料、何つかう??NPKを覚えようの巻」


今回注目するのは肥料が効く「速さ」です。





肥料の袋に「速効性」「緩効性」「遅効性」と記載があるのを見たことはありませんか?

文字のとおり、肥料の成分が「すぐに効く」のか「徐々に効く」のか「あとから効く」のかを表しています。


●速効性肥料

水に溶けやすく、肥料の効果がすぐに出ますが、長持ちしません。

「液体肥料」もこの性質のものがほとんどです。

植物が弱ってきてすぐに回復させたい場合、成長が旺盛な時期や開花・結実で養分を多く必要とする時期などによく利用されます。

ベビーリーフや二十日大根など、栽培期間が非常に短い作物であれば、速効性肥料をうまく利用するのが良いかもしれません。


●緩効性肥料

徐々に肥料成分が溶け出すので長期間安定した肥効が期待できます。

肥料の種類や環境(温度等)によって効果が続く期間は変わります。

植え付けの前に土に混ぜ込んでおくと、栽培を開始してから少しずつ肥料が効き始めます。

最初から一気に効いてしまわないので、いわゆる「樹ボケ」「つるボケ」といった状況になるのを防ぐのにも役立つかと思います。

恐らく、元肥としては最も使いやすく、多く利用されている種類の肥料ではないでしょうか。


●遅効性肥料

施肥してから時間がたってはじめて効果が出てくるタイプの肥料です。

例えば有機物由来の肥料だと、土の中の微生物に分解されて肥料としての役割を果たすようになります。

また、化学肥料でも、なかなか溶け出さないもの(コーティング加工をすることもある)が遅効性肥料とされます。

栽培期間が長い作物であれば、こういった遅効性のタイプの肥料を他の肥料とうまく組み合わせることで、肥料切れを起こさず栽培することができます。





さて、皆様がいつも使っているのはどのタイプの肥料でしょう?

なんとなく、元肥も追肥も同じ肥料、どの作物も同じ肥料、という方もいらっしゃるかもしれません。

作物の種類や生育ステージ、土の状態によっても肥料の選び方は違ってきます。

次に作付けされるときには、少しだけ工夫して、肥料を与えてみてください。

作物がどんな反応を見せてくれるのか、楽しみですね。

福田 裕子
冨田 美和Miwa Tomita
コラム「マイライフ」担当

<ゆめいく株式会社/野菜ソムリエ>
大学・大学院にて健康科学、応用生理学を学ぶ。身体だけでなく心をも満たす「食」、人と人を繋ぐ力のある「食」の魅力を伝えるべく、結婚・出産後は野菜ソムリエとして食育活動や販促サポートを行う。
平成26年3月、夫のUターンをきっかけに福井に移住し、農業に興味を持つ。自らの農園を立ち上げるべく、現在修行中。



[公式ブログ] http://ameblo.jp//urbanmom
[ホームページ] http://yumeikufarm.wix.com/yumeiku

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