マイライフ 【2018.03.01】

農業用ハウスを守れ!白魔との闘い~30豪雪を経験して

農業用ハウスを守れ!白魔との闘い~30豪雪を経験して

2018年2月、福井は記録的な豪雪に見舞われました。

皆様も生活にお仕事に、大変な日々を過ごされたことと思います。


特に福井県嶺北地方の農家の被害は甚大で、700棟以上の農業用ハウスが倒壊しました。


私たち農家にとって、今回の雪は白い悪魔でした。

高価で大切な商売道具であるハウスを守るのが最大のミッション。


ハウスを所有する園芸農家として、雪との戦いの厳しさを記したいと思います。



私達の農園のハウスまでの距離は自宅からたったの数百メートル。
雪の朝は真っ暗なうちから、まず、自宅周辺を除雪します。
車や農機が出せるように、陽が昇るまでに準備をします。

ただ、今回の豪雪は夜が明けてもどんどんどんどんと雪が降り続き、みるみるうちに雪の高さが増すような、恐ろしい降り方でした。

トラクタを出しても歯が立たず、もちろん車は走れないのでハウスまで歩いてでもたどり着きたい。


雪の深さは1mを超えていて、普通に歩ける状態ではないですが、とにかくなんとしてでもハウスの安否を確認しなければ。




かなりの時間をかけてなんとかハウスに近づき、倒壊していないことを確認したら、一刻も早く除雪作業に入らなければなりません。

雪の重みで、いつ潰れるかわからない、これ以上雪がハウスに積もるのは防ぎたい。



これは1月の大雪のときの写真ですが、ハウスの屋根に雪がかぶっているのを内部から撮影しています。

雪の重みは侮れなくて、何トンという荷重がハウスにかかっています。



今回のように重機を入れられない状況では、とにかく来る日も来る日も朝から晩まで手作業でハウスの上の雪をおろします。

雪をおろす間もどんどん降り積もる雪に、恐怖を感じるほどでした。


朝、ハウスの無事を確認したとき。

夕方、皆が無事に帰ってくることができたとき。

大袈裟なようですが、心から神様に感謝した数日間でした。




雪が止み、天候が回復した日は、子供たちもかりだしての除雪作業です。

ミッションは一刻を争います。

もし雨が降ってきたら、雪は水を含んでさらに重くなり、倒壊の危険性はかなり高まります。

猫の手も借りたい、とはまさにこのこと。


毎日厳しい状況の中で雪と戦い続け、私たちの農園では、多少パイプの変形はあったものの、なんとかハウスの倒壊は免れました。


今回、改めて自然の力の大きさを感じ、農業という仕事は自然と切り離せないものであることを痛感しました。

雪による被害を受けた農業者はたくさんいらっしゃいます。

ぜひ、皆様には、農業の苦労を知っていただいて、農家に力強いエールを送ってもらえたら、嬉しく思います。






福田 裕子
冨田 美和Miwa Tomita
コラム「マイライフ」担当

<三つ星(みつぼし)株式会社/野菜ソムリエプロ>
大学・大学院にて健康科学、応用生理学を学ぶ。身体だけでなく心をも満たす「食」、人と人を繋ぐ力のある「食」の魅力を伝えるべく、結婚・出産後は野菜ソムリエとして食育活動や販促サポートを行う。
夫のUターンをきっかけに福井に移住し、農業を始める。平成30年に農園を法人化し「三つ星株式会社」代表取締役に就任。




[公式ブログ] http://ameblo.jp//urbanmom
[ホームページ] http://3hoshifarm.themedia.jp

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